今年の発表会でフルートアンサンブルが演奏する作品は
伊藤康英/4本のフルートのための組曲「フルーツ パフェ」
伊藤先生は管弦楽作品からオペラまで幅広い作品を書いていらっし
さてさて、今回演奏するフルーツ パフェ。
まず面白いのはそのタイトル。
果物のフルーツ(fruit)とフルートの複数形(flutes
ちなみに楽譜に書かれている邦題は組曲「フルーツパフェ」ですが
曲は4つの楽章に分かれていて
1.フルーツパフェ
2.マロンミロンガ
3.チョコレートダモーレ
4.ジェラートコンカフェ(今回はこの楽章は演奏しません。ちな
…どれも美味しそうな名前。
1.フルーツパフェ
冒頭、アウフタクトで始まるソ#ラレファミミ♭レという動機を始
このアウフタクトがなかなか難しくて2/4拍子でありながら冒頭
この音を出さない休符を何回も練習。
休符を感じつつタイミングを合わせる緊張感が聴きどころ?です。
曲は冒頭のアウフタクトを用いた刺繍音型をパート間で受け継ぎつ
フルートアンサンブルのチーム力は如何に?
曲の終結部には冒頭の動機を基にしたユニゾンのトゥッティでやや
指定のtempoは4分音符120のVivace。
疾走感のある楽章ですが、譜面から失踪しないように演奏します。
2.マロンミロンガ
マロンミロンガってどんなお菓子と思われますよね。またタピオカ
いえいえマロンミロンガというお菓子はないのです。(作曲家が考
ミロンガは南米アルゼンチンのダンス音楽で、中間部に4/4拍子
曲の終結部はモノローグともいえるような1声部の低音のソロと暫
(最後のモノローグが、フルートには出しにくい低音で出てくるの
3.チョコレートダモーレ
これも作曲家が考えた架空のお菓子。
ダモーレとはイタリア語で「愛」という意味。
オーボエダモーレやヴィオラダモーレなど甘美な音色の楽器の総称
このチョコレートダモーレは元々はヴォーカリズの歌曲のために書
テーマは変ホ長調の気品のある旋律が3/4拍子のスローステップ
主題の後、それに対をなす物憂げな旋律が変ト長調に転調して表れ
後半は冒頭のテーマがテンポを早めたセレナーデ風の軽やかなワル
前半で対に表れた物憂げなメロディーはここでは変ハ長調で表れる
この代わる代わる出てくる転調や普段見慣れない♭の多さに譜読み
アーモレな甘い音色の空気感をホールに満たすことはできるのか…
フルートアンサンブルというのは同族アンサンブルにありがちな音
だからこそやりがいのある曲なのですが……
1年近くをかけて音程や音色とは、フレーズとは……とコツコツ練
特に架空のお菓子であるマロンミロンガやチョコレートダモーレは
エスプレッソのようなホロ苦い味か…
風味のあるチョコレートの香りか…
それとも
ただただ甘ったるい砂糖菓子のような味か……
乞うご期待?!

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