こんにちは!サックス講師の佐藤です。
キラキラしたルックスに、華やかでかっこいいサウンド。「いつか自分でも吹けたらいいな」とサックスに憧れている方、たくさんいらっしゃると思います。また、すでに独学でスタートして「お家やカラオケボックスで一生懸命練習しているよ!」という方もいるかもしれませんね。
でも、いざ楽器を鳴らしてみると…… 「なんだかプープーと締まりのない音になっちゃう」 「音がカサカサして、イメージしているかっこいい音と違うなぁ」 と、壁にぶつかって息をのんでしまうことも。
「やっぱり、センスがないと良い音は出せないのかな……」なんて落ち込む必要はまったくありません!
サックスで「良い音」を出すためには、実はちょっとした「3つの要素の秘密」があるんです。今回は、これから始める方や、一人で悩んでいる方にこそ知ってほしい、サックスがもっと楽しくなる音作りのヒントをお話しします。
そもそも、サックスの「良い音」ってなんだろう?
サックスの「良い音」と言われるものには、実はベースとなる3つの要素があります。難しい言葉は使わずに説明すると、次の3つです。
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「息」の入れ方(しっかり楽器を鳴らすエネルギー)
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「音色」(音のキャラクターや心地よさ)
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「音程」(ドレミの高さが合っていること)
サックスを吹いていて、「なんだか上手くいかないな」と思うとき、この3つのどこかにちょっとしたボタンの掛け違いが起きていることが多いのです。まずはこの3つがどういうものか、おさらいしてみましょう。
①「息」:すべてのスタート
サックスはリコーダーのように、息を入れればとりあえず音は鳴ります。でも、ただ「ふーっ」と吹くだけでは、かすれた音になってしまいます。お腹の底から、一本の芯があるようなスピードのある息を、楽器の奥までしっかり届けてあげることが大切です。
②「音色」:あなただけの声
音色(おんしょく・ねいろ)とは、音の表情のことです。「優しくて柔らかい音」「パキッと明るくて元気な音」「渋くてかっこいい音」など、サックスは吹く人によって驚くほど音が変わります。あなたの個性が一番出る部分です。
③「音程」:心地よく聴こえる高さ
出している音(ドレミ)の高さが、高すぎず低すぎず、ちょうど良いところに収まっていることです。サックスは、口の締め具合や息の強さで簡単に音の高さが変わってしまう、とても自由で繊細な楽器です。
一人で見落としがち!3つの要素は「相互関係にある」
ここからが、独学で行き詰まっている方に一番知ってほしいポイントです。
実は、この「息」「音色」「音程」の3つは、それぞれバラバラに存在しているのではありません。
ひとつの要素が上手くいかないと、みんなダメになる
例えば、一人で練習していて「なんだかカサカサした変な音色だな……」と悩んだとします。 ここで「音色を良くしよう!」と口の形ばかりを気にしても、なかなか解決しません。
なぜなら、原因は別のところにあるかもしれないからです。お腹の支えが落ちて「息」が弱くなっていると、楽器がしっかり響かずに音がカサカサします。さらに、その弱い息を補おうとして無意識に口をギューッと強く締めてしまうため、今度は「音程」が上ずって(高くなって)しまうのです。
このように、どれか一つが崩れると、連鎖反応で全部が上手くいかなくなってしまいます。独学で「何が悪いのか分からない!」と迷子になってしまうのは、この連鎖に気づけないからなのです。
ひとつを良くしてあげると、全部が劇的に良くなる!
でも、この関係は逆を言えば「ものすごくラッキーな仕組み」でもあります。
「どれか一つを良くしてあげると、残りの2つもつられて自然と良くなっていく」という、魔法のような相乗効果が生まれるからです。
例えば、むずかしいことは抜きにして、「お腹を使って、まっすぐ遠くまで息を届けること」だけに集中して「ぶーーーっ」と音を伸ばしてみたとします。 息が安定すると、リードというパーツが綺麗に振動するので、カサカサだった「音色」が自然とリッチで心地よい音に変わります。そして、息が楽器を支えてくれるので、口の無駄な力が抜け、悩んでいた「音程」も驚くほどラクに安定するようになります。
「あれこれ一気に直さなきゃ!」と焦る必要はありません。どれかひとつ、自分がやりやすいところから整えてあげれば、全体の演奏がガタガタと良い方向へ動き出しますよ。
【ここがポイント!】「音程ピッタリ±0」が正解とは限らない!
独学の方や真面目な初心者の方がよく陥ってしまう罠があります。それが「チューナー(音の高さを測る機械)の針を、いつでもピッタリ真ん中(±0)に合わせようと必死になってしまうこと」です。
もちろん、基準を知るためにチューナーを見るのは大切です。でも、機械の針を真ん中に合わせることだけに集中しすぎると、逆に音が硬くなってしまったり、音楽がちっとも楽しくなくなってしまったりします。
実は、サックスの本当の面白さは「音程をあえてほんの少しだけ揺らすことで、音色を七変化させられること」にあります。
音程を少しズラすと、エモーショナルな音に変わる
例えば、ちょっと切ない曲のメロディを吹くとき。 あえて音程をほんのすこーしだけ低め(ぶら下がったような音)からスタートして、じわじわと本来の高さに引き上げていくような吹き方があります。こうすると、まるで人間がため息をついたり、歌ったりしているような、胸にジーンとくる「切ない音色」に変わるのです。
逆に、ノリの良いポップスで「パーン!」と高い音をかっこよく決めたいときは、ほんのわずかに高めの音程を狙うことで、音がパッと明るく輝いて、前に飛び出して聴こえるようになります。
このように、「機械的な正しさ(±0)」よりも、「曲に合った心地よさ」を優先して音程をほんの少しコントロールしてあげることで、あなたの出す音色には無限のバリエーションが生まれます。
サックスは、少しくらい音程がハズれていたって、それが「味」や「感情」になる、とっても人間味あふれる楽器なんです。
初心者さん・独学さんへ、今日からできるアドバイス
最後に、お家での練習がもっとラクに、楽しくなるステップをご紹介します。
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まずは「ため息」からスタート 楽器を持つ前に、肩の力をストンと抜いて、「はぁ〜っ」と深呼吸をしてみましょう。そのリラックスした、お腹からの息をそのままサックスに吹き込むイメージです。口をギューッと噛み締める必要はありません。
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チューナーの針を「見すぎない」 練習するときは、チューナーをずっと見つめるのをやめてみましょう。それよりも、「今の音、なんだかお家のお布団みたいに温かい音がしたな」「今の音はちょっと寒そうな音がするな」と、自分の耳で音色を聴いてみてください。
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自分の音をスマホで録音してみる 自分で吹きながら聴く音と、離れて聴く音は全然違います。スマホで録音して後から聴いてみると、「あれ?思ったよりちゃんとサックスの音がしてるじゃん!」と嬉しくなることも多いですよ。
サックスは、最初の数回でコツさえ掴めば、誰でも必ず「あ、これだ!」という気持ち良い音が出せるようになる楽器です。
一人で教則本や動画を見ながら「これで合ってるのかな……」と悩んでいる時間はもったいない! ちょっとした息の使い方や、口の当て方のコツを知るだけで、今までの悩みが嘘のようにスカッと解決することもたくさんあります。
「まだ楽器も持っていないけれど、触ってみたい!」という方も、「独学で行き詰まって、ちょっとお疲れ気味」という方も、ぜひ一度、体験レッスンへ遊びに来てください。 あなたのペースに合わせて、サックスを吹く楽しさを全力でお伝えします!
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