大田区・蒲田にある創業70年の音楽教室、蒲田音楽学園です☺
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本日はヴィオラのレッスンを担当してくださっている荒井先生よりいただいたブログをアップいたします✨
こんにちは。ヴィオラ講師の荒井です。
楽器を習い始めるとき、皆さんはどんな姿を想像しますか? 「オーケストラの一員として重厚なハーモニーを支えたい」「バッハの無伴奏チェロ組曲をヴィオラで弾いてみたい」……そんなクラシックへの憧れはもちろん素晴らしいものです。
しかし、最近のレッスンで多くの方からリクエストをいただく、もう一つの熱いテーマがあります。 それは、**「好きな映画やドラマの挿入歌(サントラ)をヴィオラで弾きたい!」**というもの。
今日は、なぜ今ヴィオラで映画音楽を弾くのがこれほどまでに魅力的なのか、そして講師の視点から見た「サントラ練習のメリット」についてたっぷりお話ししたいと思います。
1. ヴィオラは「感情の代弁者」――サントラとの抜群の相性
映画音楽やドラマの劇伴には、セリフ以上に登場人物の心情を語るメロディが溢れています。実は、ヴィオラという楽器の特性は、こうした「物語を彩る音楽」にこれ以上ないほどマッチしているのです。
人の声に近い、温かな音域
ヴィオラの音域は、バイオリンよりも低く、チェロよりも高い。ちょうど人間の声(アルトやテノール)に最も近いと言われています。そのため、切ない愛のテーマや、孤独に寄り添うようなメロディを奏でると、聴いている人の心に直接語りかけるような、深い説得力が生まれます。
映像に奥行きを与える「深み」
バイオリンが華やかで輝かしい「光」だとしたら、ヴィオラはそれを支え、影を彩る「深み」です。映画の中で、ふとした沈黙のあとに流れるヴィオラの渋い音色は、映像に一気にリアリティと大人の情緒を与えてくれます。この「渋さ」こそが、サントラを弾く際の一番の醍醐味と言えるでしょう。
2. 「好き」が原動力。サントラを練習する3つのメリット
「基礎ができていないのに、映画音楽なんて……」と遠慮される方がいらっしゃいますが、実はサントラから入る練習には、技術向上に繋がる大きなメリットがあります。
① リズム感と表現力が自然に身につく
ポップスや映画音楽には、クラシックにはあまり出てこないシンコペーションや、独特の「タメ」が必要なリズムが多く含まれています。自分が知っている曲だからこそ、「ここはもっと切なく」「ここは力強く」というイメージが湧きやすく、技術的な難しさを「表現したい!」という情熱で乗り越えることができるのです。
② 「耳コピ」や読譜のトレーニングになる
サントラの中には、公式のヴィオラ譜が存在しないものも少なくありません。そんな時、バイオリン譜をハ音記号に書き換えたり、耳で音を拾ってみたりする作業は、音楽理論や音感を養う最高のトレーニングになります。
③ モチベーションの維持
どんなに楽器が好きでも、地道な基礎練習ばかりでは息が詰まってしまうこともあります。そんな時、合間に大好きな映画のメインテーマを弾くことは、練習のご褒美になります。1曲完成させた時の達成感は、次の基礎練習への活力に変わるのです。
3. ヴィオラで弾いてみたい!おすすめの映画・ドラマ音楽
ここで、実際に生徒さんから人気の高い曲や、講師として「これはヴィオラの音色が映える!」と太鼓判を押す名曲をいくつかご紹介します。
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『ニュー・シネマ・パラダイス』より「愛のテーマ」 言わずと知れたエンニオ・モリコーネの名曲。ヴィオラの甘く切ない中音域で弾くと、映画のラストシーンのような感動が蘇ります。
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『ハウルの動く城』より「人生のメリーゴーランド」 久石譲さんのワルツは、ヴィオラの持つ少し影のある響きにぴったり。3拍子の揺らぎをヴィオラで奏でるのは、とても心地よいものです。
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『シンドラーのリスト』のテーマ バイオリン独奏で有名ですが、ヴィオラで奏でるとより深い祈りのような響きになります。高音域の緊張感と、低音域の重厚さをどちらも味わえる1曲です。
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最新の韓国ドラマや国内ドラマの劇伴 最近のドラマ音楽は、ストリングス(弦楽器)が非常に美しく使われています。バラード曲のサビをヴィオラで朗々と歌い上げると、まるでお抱えの演奏家になったような気分を味わえますよ。
4. 楽譜がなくても、諦めないでください
「弾きたい曲があるけれど、ヴィオラ用の楽譜が見つからない」 そんな悩みを持つ方は、ぜひ一度相談してください。
教室では、バイオリン用の楽譜をヴィオラ用にアレンジしたり、指使いを工夫したりして、あなたのレベルに合わせた「あなただけの譜面」を作るお手伝いもしています。サードポジションまで使えるようになれば、選べる曲の幅は一気に広がりますし、開放弦を活かしたアレンジなら初心者の方でも十分に楽しめます。
結びに:あなたの「好き」を音にしましょう
音楽の楽しみ方に、正解はありません。 ベートーヴェンを弾くのも、ジブリを弾くのも、最新ドラマの主題歌を弾くのも、すべては「心を動かす」という一つの目的に繋がっています。
「あの映画のあの旋律を、自分のヴィオラで鳴らしてみたい」 その純粋な好奇心が、あなたを新しい音楽の世界へ連れて行ってくれるはずです。
楽器のケースを開けるのが毎日楽しみになる。そんな音楽ライフを、一緒に送ってみませんか? 次回のレッスンで、「実はこの映画の曲が気になっていて……」というお話を聞けるのを楽しみにしています!

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