大田区・蒲田にある創業70年の音楽教室、蒲田音楽学園です☺
いつもご覧いただきありがとうございます。
本日はバイオリンのレッスンを担当してくださっている勝又先生よりいただいたブログをアップいたします✨
2年前の秋、気の置けない仲間たちと1泊の誕生日会旅行をしました。
長野県に住んでいるYさんの誕生日会を行おう、という計画が立ち上がりました。
その頃は、まだコロナの影響で我慢しなければならないこともありましたが、気を付けながら少しずつ行動が自由にできるようになってきていました。
「せっかく久しぶりに会うのだから」と全員楽器を演奏できるので、何か1曲みんなで
演奏しよう、という話になり一気に楽しみが増えました(^^)
主役はYさんなので、ご希望を聞いたところ、谷村新司さんの「昴」を歌いたい、というお返事が!
これは楽しくなりそう、ということで、皆演奏できる楽器をあげてもらいました。
リコーダー、トランペット、ベース。そして私はヴァイオリン。そこにボーカル。
ムムム、なかなか聞いたことのないアンサンブルだぞ、と思いつつ、しかし音楽に枠はない、と。さっそく私がYouTubeで「昴」を聞きながら、各パートの楽譜作成。
それからは、個人練習です。さぁ、どうなることやら。私はどんな響きになるのか、楽しみで仕方ありません。
そして、皆が集まる日。長野チームと関東チームが、夕方山梨県にある素敵な宿に到着しました。予約したのは以前から気になっていた、音楽ホールがついているクラシカルなホテル。
ロングドライブの疲れた身体を休ませる、なんてこともせず「もう合わせしようか」と
早速、楽器を持ち音楽ホールに集まって音を出してみました。
ハラハラドキドキ。みんな、楽譜にくぎ付けで周りの音は聞こえません。ボーカルのYさんは自分のペースでどんどん暴走!なんとか楽譜の最後にたどり着いたときは、大笑いでした。
自分のパートを演奏しつつ、お隣さんの音もキャッチして。
何度も繰り返し、だんだんとまとまってきました。皆で音を合わせれば合わせるほど、音楽が流れてきます。
Yさんも落ち着いてきて、私たちの伴奏に乗って、気持ちよさそうです。
「そろそろ音のバランスも揃ってきたし、本番始めようか」
少しの休憩をはさんでコンサート開演です。
皆、演奏してしまうとお客さんがいなくなってしまうので、長野チームの1人は聞き役になってもらいました。
イントロが始まります。楽譜に向き合いつつ、隣の音を感じて~~~。
Yさんは、GWから毎日練習していたとのことでさわやかに歌い始めました。低音の
ベースを支えにしながら曲は流れていきました。
たった数分の曲なので、始まってしまえばあっという間です。
エンディングから曲が終わった時、何とも言えない爽快感がありました。
その日限りのアンサンブルでしたが、皆の気持ちがぎゅっと詰まった濃密な時間でした。
コロナを機に、私たちの生活も変わりました。
個の世界が広がり、テクノロジーもどんどん進化していきます。
そんな中、楽器を奏でるという昔から人間が楽しんできたことは
今の世の中でも、まだ生き続けています。
日々の生活にバタバタしながら、ホッと一息音楽がそばにある時間、いいですね!

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