1. はじめに:担当曜日が変わりました!
皆さん、こんにちは。ギター講師の中村です。
前回の記事をお読みいただいた皆様、ありがとうございます。まずはお知らせですが、今期から私の担当曜日が水曜日から火曜日に変更となりました!心機一転、火曜日のレッスンでも皆さんと情熱的な時間を共有できることを楽しみにしています。
さて、今日は前回の続き。私がアメリカ留学から帰国し、どのようにしてこの「蒲田音楽学園」と巡り合ったのか。その舞台裏にある、泥臭くも必死だった日々のことをお話しさせてください。
2. 仙台での「潜伏期間」:4つの草鞋を履いて
22歳。アメリカでの武者修行を終え、日本の土を踏んだ私の心は、根拠のない自信と一抹の不安で溢れていました。
帰国後、まず向かったのは留学直前まで兄と同居していた仙台のマンションでした。当時の私にあったのは「アメリカ帰りのギタリスト」という肩書きだけで、軍資金は底をついていました。「プロになるために上京する」。その目標を果たすため、私はそこから半年間、文字通り寝る間を惜しんで働きました。
掛け持ったアルバイトは、なんと4つです。
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夜は威勢よく注文を取る「居酒屋」
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言葉を尽くして教える「塾講師」
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深夜の静寂の中で働く「漫画喫茶」
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そして、自分の専門である「音楽理論の講師」
朝から晩まで、時には徹夜明けで次の現場へ向かう日々。指先には常にギターの弦の跡があり、頭の中では「どうすれば東京でギターを弾いて生きていけるか」ばかりを考えていました。ひたすら働き、1円単位で上京資金を貯める毎日。あの半年間があったからこそ、今の私の「粘り強さ」があるのだと確信しています。
3. 東京の冷たさと、一通のメール
「アメリカ留学をした自分なら、きっとどこかが放っておかないはずだ」
そんな若さゆえの過信は、上京後すぐに打ち砕かれました。東京という街は、星の数ほどのギタリストがしのぎを削る場所です。実績も職歴もない、卒業したての若造に居場所など簡単には見つかりませんでした。
私は手作りのデモ音源とプロフィールを抱え、東京近郊のあらゆる音楽教室や音楽事務所にEメールを送り続けました。さらに、直接音楽専門学校の門を叩き、「ギター講師を募集していませんか?」と飛び込みで聞いて回る日々。
しかし、返ってくるのは「検討します」という形式的な断り文句か、あるいは沈黙だけ。どこにも相手にされない現実に、東京の空の広さがかえって虚しく感じ、何度も心が折れそうになりました。
「自分は間違っていたのだろうか」 「このまま誰にも見つけられずに終わるのか」
そんな暗闇の中にいた時、たった一箇所だけ、私の拙いメールに返信をくれた場所がありました。それが、**「蒲田音楽学園」**だったのです。
4. 「応援したい」—— 人情が繋いだキャリアの起点
面接の日のことは、今でも鮮明に覚えています。 迎えてくださったのは、当時の理事長(現・社長のお父様)でした。
私は必死でした。これまでの経緯、アメリカで学んできたこと、そして何より「ギターを教えたい」という熱意。それらを不器用ながらも全力でぶつけました。すると、理事長は私の経歴や技術以上に、私の「姿勢」を見てこう言ってくださったのです。
「自分から積極的に動く人は、応援したい」
その一言で、私の採用が決まりました。どこにも居場所がなかった22歳の若者に、ギター講師としての「居場所」と「責任」を与えてくれた瞬間でした。これが、私のプロとしてのキャリアの、真のスタートラインとなりました。
5. 蒲田音楽学園という「特別」な場所
あれから月日が流れましたが、私にとって蒲田音楽学園との出逢いは、単なる「就職」ではありません。それは、一人の人間としての可能性を信じてもらったという、一生忘れることのできない「恩」でもあります。
この学園には、当時の理事長が大切にされていた**「人情」**が今も息づいています。 マニュアル通りの教育ではなく、一人ひとりの生徒さんに寄り添い、その個性を伸ばそうとする温かさ。それは、かつて右も左も分からなかった私を拾ってくれた、あの時の学園の姿勢そのものです。
私は講師として、技術だけを教えるつもりはありません。 「やりたい」という熱意を持っている人を、全力でバックアップしたい。 壁にぶつかっている人を、かつての私を救ってくれた理事長のように勇気づけたい。 それが、私なりの学園への恩返しだと思っています。
6. おわりに
もし今、何か新しいことを始めようとして、不安を感じている方がいたら。あるいは「自分なんて……」と足踏みしている方がいたら。ぜひ、蒲田音楽学園の門を叩いてみてください。
ここには、挑戦する人を拒まず、温かく迎え入れる文化があります。 人情溢れるこの学園で、皆さんと一緒にギターを奏でられる日を、心から楽しみにしています。
蒲田音楽学園を、どうぞよろしくお願いします! 次は火曜日の教室でお会いしましょう。

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