「音楽はそのひとを現す」

大田区・蒲田にある創業70年の音楽教室、蒲田音楽学園です☺

いつもご覧いただきありがとうございます。

本日はバイオリン科主任の先生よりいただいたブログをアップいたします✨


 

音楽はそのひとを現す

とはよく言いますが。

性格はもちろん、生活も音に出てしまうのをご存知ですか?

忙しかったり、なんとなく練習する気になれないけど一応弾いておこう…🤔なんて思って楽器を出して。

ちゃちゃっと1曲を通して練習したつもりで…レッスンへ行ったら、全然上手く弾けなかった。先生に雷を落とされた。😢

なんて経験はありませんか?

 

私の生徒さんが学校行事やお仕事でお忙しい時期のレッスンは直ぐに分かります。

「忙しいの?バタバタ帰ってバタバタ弾いてる?音楽に出てるけど」

と聞くと100%

「はい…😔」

そんな日は、時間が取れない時にこそやるべき練習方法をレッスンします。

急がば回れ。結局そのひとことに尽きるのです。

 

自戒を込めてですが。

だいたい慌てて練習している時の特徴として、右手(弓の扱い)が雑になるのです。

それにより生じる問題として

 

・弓が曲がる
・音が汚い
・右手、左手のタイミングが合わない

 

など良いことは一つもありません。

 

あまりに状況が酷い場合は、まずは開放弦でロングトーンのみ。

弓が曲がっていないか、各弦に適した右ひじの高さは保てているか…

何より、楽器の良い音を響かせることが出来ているかを確認しながら弾いて貰います。

(おへその下辺りに重心があることを感じながら出来るとより良いですね。)

この時点で大分、心の落ち着きも取り戻すはず。

 

その先は実際練習している曲を使って。ただしテンポはごく遅く

気を付けることはロングトーンを練習していた時と同じ内容です。

 

真っすぐに走る弓が弦に吸い付くような感覚を思い出し、段々と楽器がよく響いてくる事を感じられるようになります。

また、ゆっくり弾くことで左手のパッセージと右手のタイミングを合わせやすくなりますね。

 

両手のタイミングに関しては、時間のない時の練習以外でも常に意識しましょう。

いくらどちらか片方が速く動かせたとしても、両手のタイミングが合わなければ上手くサウンドしないのです。

どちらも同じ速さで動かせるようになるまで苦手なほうをゆっくりから練習して徐々に合わせられると良いですね。

 

さて、時間のない日の練習なのに。

この時点で大分時間が経過しているように思いませんか?

それで良いのです。😌

 

今日はその練習方法を使って5段だけ丁寧に練習してみる。明日は次の5段を丁寧に練習する。

荒れてしまった演奏を繰り返して癖がついてしまった場合、それを取り戻すために要する時間は莫大です。

さらなる焦りを繰り返すくらいならば、最初からコツコツとカメの歩みでも、丁寧を積み重ねる方がずっとお利巧です。

 

呼吸の浅くなりがちな忙しい日々。

今やれることを短時間で丁寧に。

いつの間にか頭の中がクリアに、呼吸も深くなっていることに気づきます。

良かったら、お試しあれ。

 

 

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