フルートを通して自分自身を知る その1

フルートを通して自分自身を知る その1

 

 

こんにちは☀

東京都大田区蒲田にある音楽教室 蒲田音楽学園東口センターです♪

今日は大人気のフルート科、野上修一先生からの楽しいお話です(^o^)

 ~~~~~~~~~~~~~~~

今このブログをスマホで読まれているそこのアナタ!

突然ですがそのスマホを持っている左手もしくは右手はどんな感じでスマホを持っていますか?

(パソコンで読まれてる方は今すぐスマホを手にしてみましょ。)

 

A 指先でつまむような感じで持つ

 

スマホをしっかり握る感じで持つ

 

そもそもスマホは持っていないよう····

 

·····えー、Cの方はさておいて·····どうですか?だいたい上の画像のどちらかになりませんでしたか?

···ではもう一つ。

どこかお店でお買い物をした時に紙袋に商品を入れて渡されたとしてどんな感じでその袋を持ちますか?

 

A 2関節あたりに引っかけるように持つ

 

指の根元から握るようにして持つ

 

C ワタシはエコバック派だよ。

 スマホの持ち方も紙袋の持ち方も勿論AB両方の持ち方をしようと思えばできます。

でも無意識の行動でやるとどちらか片方の持ち方になる筈です。

(エコバック派の方でもABどちらかの持ち方になっている筈です)

え?それが楽器のことと何が関係するの?(゚Д゚)

 

はい、大いにあるんです。なのでもう少しこの先のお話しにお付き合いください<(_ _)>

 

···このことは他にも例えば電車で吊革の持ち方なんかをよーく観察してみると、

ある人は指の途中にひっかけて持っていたり、ある人は指をしっかり握るように持っていたりと、

それぞれの持ち方に違いがあることがわかります。

 

つまり指の使い方は人によって大きく分けて2種類にあり

A .指の第2関節を使って動くタイプ

 

 

B .指の根元を使って動かすタイプ

 

に分けられるのです。

 さて、ここからが本題。

 これはフルートの奏法にも適用できて···

 A

 

B

 

ABの画像、Aは指が丸まっていてBは指が関節の根元から延びているのがわかりますか?

それぞれ動きにどういう違いが出るかというと、

Aは主に指の第2関節を使って指を動かしていて、楽器のキーを触る時は例えばソの指のときは左手のくすり指を握った、

ラの音にいったらくすり指はただ握るのやめた(緩めた)という握る→緩むの動き

一方Bは主に指の根元を使って動かしていて、キーを触る時はソの音はくすり指を下げた、

ラにいったらくすり指を上げたという下げる→上げるの動き

になるのです☝

 

繰り返しになりますが意識すればどちらの動きも両方できますが、

演奏に熟達すれば演奏中はいちいち曲を吹きながら「ドの指だからえーと中指と人差し指を握ろうと緩めよう」

とか「ドのシャープの音だから左手の親指を上げよう、下げよう」と意識する訳でないので、

ドの指なら、レの指ならと無意識にABどちらかの動きをしていることになります。

 

ちなみにこれは今日の運勢とかナントカ占いみたいなものではないので、

どちらが優れているとかダメだとかはなく、

どちらもあり!

つまり動き方は人それぞれによって自分の動かしやすい身体の動きがそれぞれあるのです。

 

ところが自分が学生時代だった頃、

「先生の教えは絶対!先生の仰った通りの奏法でやらねばならない!」みたいな雰囲気があって、                                                                 例えば自分は指を元々根元から動かすタイプなのですか、指を第2関節から動かすタイプの先生にレッスンを受けると

「指を伸ばしすぎ!指は丸めてキーから余り離さない!」(`Д´)

と言われ、いざそういう形にしてみると、どうも指が回らず、吹きずらい。

先生には「何で出来ないかなあ···」なんて言われ、出来ない自分はますます先生に注意され萎縮してしまい、

出来ないことに「何て自分は不器用なんだ」と、上手くいかずに悩んでいた時期がありました。

 

今でこそ動きには人それぞれのタイプがあるということがわかってきたので

「それはタイプの違いなんですね!」と理解できるのですが、             

その当時は先生の奏法の通りに自分も真似て吹く、出来ないのは自分の努力が足りないからだ···

ナラバ、練習、練習···ひたすら練習···。😱

 

勿論練習することは大事なんですが、動きの違うタイプの先生から教わるということは

その教えている先生がレッスンを受ける側の生徒の身体の動きをよく観察しない限り、

どうしても自分のスタイルをそのまま教えることになります。

上手くいけば「ほら言った通りにやったら良くできた!その通り出来ない人は不器用だ」

と先生の方は思い、レッスンを受ける側も先生に教えられることはそういうものだと思い込み、

先生とタイプの違いがある場合、言われた通りにやってもうまくいかないのは

自分の努力不足や 不器用さにあると思い込み・・

ますます自分の動きには合わない無理な動きで練習して、最悪の場合だと手を痛めてしまったり、

身体の不調につながってしまったりというのは時々聞く話しです。

 

今回は指のこと中心に書きましたが実は指は身体の内部から関連しているあくまでも

末端の結果的な動きなので、タイプによる違いというのは他にも立ち方等

全身に関連して関わってくることなのです。

楽器の演奏のみならず普段の生活でもこのことを知っていると知らないと

では身体を色々な束縛から解き放つ上で大きな差になると考えています。

スマホの持ち方から始まったこの話し··どう思われますか?

この話し、もう少し続けてみます。

 

(つづく)

関連記事

  1. 楽器のはなし

  2. フルートを通して自分自身を知る その2

  3. フルートセーフティガード

    コロナ禍とフルート

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。